新刊の東大本「異次元クイズ」、メモしながら、最後まで読みました。
すごい→日本一→世界一 ときて、今度は異次元でしたか。
実はわたくし、この「異次元クイズ」を発売日に買おうと思っていたのです。買う気まんまんだったのです。ところが発売日とされる日にはまだ書店には置いてありませんでした。ひょっとして、三次元世界では売ってないのかと思いましたよ。
それにしても、タイトルが「異次元」とは予想外でした。「日本一」「世界一」の次ですから、頭の悪そうなアレがタイトルになるんじゃないかと、そんなわけないかと思いつつも予想していたのですが。
ところが、6ページに「世界大会でも優勝を飾った、銀河系最強のクイズサークルである」とちゃんと書いてあるではありませんか。やったぁ、半分予想が当たった。
その前に、5ページの巻頭言。
そうなんです。クイズ界は夥しい量のB5判の冊子を生み出し続けてきたのです。
「後続の書の亀鑑となり木鐸となる事を目指した、と言えば大言壮語が過ぎるでしょうか」
いえいえ、前作『世界一のクイズ』の表紙に書いてある「良問クイズが次々登場」「極上のクイズ問題集をお楽しみあれ!」と比べりゃあ謙虚なもんです。
でも、「これが現時点における書籍クイズの到達点です」とか書いてあるし・・・。さすが銀河系一だ。
今回の東大本は、東大クイ研(TQC)のメンバーの誰がどんな問題を作ったのかが明確に分かる編集になっています。1人につき25問で、計18人それぞれの個性的な問題が楽しめます。18人は全員、男!! いや、驚くことではないか、クイズサークルだし。
出題者紹介は程良い簡潔さでまとまっていて、まあ、良いと思います。誕生日、血液型、好きな食べ物等をずらずら表記してもしょうがないですからね。
25問ごとに挟まれた「STORY」も特筆ものです。TQCメンバーの頭からネジが外れてさあ大変、戻さなきゃという話です。ラストあたりではえらいことになっています。世界が終わるかどうかの瀬戸際なんですよ。
で、掲載問題についてですが、タイトルに「君には無理かも!?」とありますので、超難問ばかりなのかなと思っていたのですが、実際は、易問から難問・超難問まで幅広い難易度の問題群でした。全体的には難しめの問題が多かったですね。
「君には無理かも!?」だけに、私には無理な問題がたくさんありました。でもまあ、「クイズ界」のクイズプレーヤーにとって問題集は、解くものというより、読むものですから。無理な問題が多い方がありがたいくらいです。
答えが分かる問題が多すぎる問題集はクイズプレーヤーにとってはあまり価値がないのです。
余談。
「STORY」ページは背景が方眼紙になっています。そういえば去年でしたか、『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』という本が出版されていました。さすが東大、頭がいいね。
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