基準とした人物には黄色い背景色を付けた。
◆木村荘平(しょうへい)
【木村荘平】・・・牛鍋チェーン店「いろは」の経営者。
【長女】木村曙(あけぼの)・・・本名、岡本栄子。作家。『婦女乃鑑』『わか松』。
【四男】木村荘太(そうた)・・・作家。自伝『魔の宴』。
【六男】木村マリニー・・・本名は荘六。奇術師になる前は「木村紅葉」の名で活動弁士。
【八男】木村荘八(しょうはち)・・・洋画家。永井荷風の『濹東綺譚』の挿絵を描いた。
【十男】木村荘十(そうじゅう)・・・作家。『雲南守備兵』で直木賞受賞。
【十二男】木村荘十二(そとじ)・・・映画監督。『彦六大いに笑ふ』『森は生きている』。
◆菊池大麓
【父】箕作秋坪・・・三叉学舎を開設。〈箕作阮甫〉の婿養子。
【菊池大麓】・・・数学者。理化学研究所初代所長。
【弟】箕作佳吉(かきち)・・・日本人初の動物学教授。
【弟】箕作元八・・・歴史学者。『西洋史講話』『仏蘭西大革命史』『ナポレオン時代史』。
【四男】菊池正士(せいし)・・・原子物理学者。東京大学原子核研究所初代所長。
【従兄弟】箕作麟祥・・・〈箕作省吾〉の長男。〈石川千代松〉〈長岡半太郎〉は娘婿。
【従兄弟】呉文聰・・・「国勢調査の生みの親」といわれる統計学者。
【従兄弟】呉秀三・・・精神科医。初代松沢病院長。
【娘婿】美濃部達吉・・・妻は多美子。天皇機関説を主張。長男は〈美濃部亮吉〉。
【娘婿】鳩山秀夫・・・妻は千代子。法学者。〈鳩山一郎〉の弟。
【娘婿】末弘厳太郎(いずたろう)・・・妻は冬子。法学者。『嘘の効用』『民法雑記帳』。
◆津川雅彦
【母方の祖父】牧野省三・・・映画監督。“日本映画の父”。
【母方の叔父】マキノ雅弘・・・多作で知られた映画監督。妻は〈轟夕起子〉。
【父方の叔母】沢村貞子・・・女優、随筆家。
【父方の叔父】加東大介・・・俳優。『南の島に雪が降る』の著者。
【父】沢村国太郎・・・歌舞伎役者から映画俳優に転身。父は〈竹芝傳蔵〉。
【兄】長門裕之・・・俳優。妻は〈南田洋子〉。
【津川雅彦】・・・俳優。「マキノ雅彦」名義で映画監督も。
妻《朝丘雪路》・・・女優。父は日本画家の〈伊東深水〉。
【長女】真由子・・・女優。生後5カ月の時に誘拐されたことがある。
【母方の従弟】マキノ正幸・・・沖縄アクターズスクールの校長。
◆ビレンドラ
≪ネパールの国王≫ ※[ ]内の数字は第何代国王かを示す。
【祖父】トリブバン[8]・・・カトマンズにはその名を冠した空港や大学がある。
【父】マヘンドラ[9]・・・パンチャヤット制を導入。
【ビレンドラ】[10]・・・2001年アイシュワリャ王妃らとともに射殺された。
【弟】ギャネンドラ[12]・・・2008年ネパールの王制廃止により退位。
【長男】ディペンドラ[11]・・・王族殺害事件の犯人とされる。即位して3日後に死亡。
◆与謝野晶子
【兄】鳳秀太郎・・・「鳳-テブナンの定理」に名を残す電気工学者。
夫《与謝野鉄幹》・・・本名、寛。「人を恋ふる歌」。歌集『
【与謝野晶子】・・・本名、志よう(しょう)。第1歌集『みだれ髪』。
【弟】鳳籌三郎・・・『明星』に掲載された『君死にたまふことなかれ』の「君」。
【二男】与謝野秀(しげる)・・・外交官。長男は馨。
【孫】与謝野馨・・・政治家。文化学院の院長。
◆夏目漱石
【夏目漱石】・・・小説家。俳号は愚陀佛。妻は〈鏡子〉。
【長男】夏目純一・・・ヴァイオリニスト。妻〈嘉米子〉(ハープ奏者)は三田平凡寺の二女。
【二男】夏目伸六・・・随筆家。孫は実業家の〈夏目一人〉。
【娘婿】松岡譲・・・小説家。『法城を護る人々』『漱石の思ひ出』。妻は漱石の長女〈筆子〉。
【孫】夏目房之介・・・自称「漫画コラムニスト」。〈夏目伸六〉の長男。母方の祖父は〈三田平凡寺〉。
【孫】松岡陽子マックレイン・・・文学者。〈松岡譲〉の長女。『漱石の孫のアメリカ』。
【孫】半藤末利子・・・随筆家。〈松岡譲〉の四女。夫は〈半藤一利〉。
◆松岡操
【松岡操】・・・儒者、医師。号は約斉。“松岡五兄弟”(以下の5人)の父。
【長男】松岡鼎・・・医師。祖母の漢詩、和歌を集めた「松岡小鶴女史遺稿」を編集。
【三男】井上通泰・・・歌人、国文学者、医師。『万葉集新考』。
【六男】柳田國男・・・民俗学者。『遠野物語』『蝸牛考』。
【七男】松岡静雄・・・言語学者、民族学者。海軍大佐。
【八男】松岡英丘・・・日本画家。本名、輝夫。
◆豊田佐吉
【豊田佐吉】・・・豊田紡織、豊田自動織機製作所を創業。
【長男】豊田喜一郎・・・トヨタ自動車の創業者。
【娘婿】豊田利三郎 ・・・トヨタ自動車工業初代社長。
【甥】豊田英二・・・「クラウン」や「カローラ」を世に送り出した。
【孫】豊田章一郎・・・元日本経済団体連合会会長。
【曾孫】豊田章男・・・2009年トヨタ自動車社長就任。
◆円谷英二
【円谷英二】・・・円谷プロ初代社長
【長男】円谷一・・・円谷プロ第2代社長。東京一(あずまきょういち)名義で作詞家。
【孫】円谷浩・・・俳優。1984年『宇宙刑事シャイダー』で初主演。
【孫】又紀(ゆうき)仁美・・・シンガーソングライター。1994年『きっと平気』でデビュー。
◆ヨハン・シュトラウス1世
※三男は生後間もなく死去。
【ヨハン・シュトラウス1世】・・・“ワルツの父”。『ラデツキー行進曲』。
【長男】ヨハン・シュトラウス2世・・・“ワルツ王”。『美しく青きドナウ』『こうもり』。
【次男】ヨーゼフ・シュトラウス・・・『天体の音楽』『鍛冶屋のポルカ』。
【四男】エドゥアルト・シュトラウス・・・『テープは切られた』。
◆千住博(せんじゅひろし)
【父】千住鎮雄・・・工学者。『OR入門』。
【母】千住文子・・・エッセイスト。『千住家の教育白書』。
【千住博】・・・日本画家。『ウォーターフォール』。
【弟】千住明・・・作曲家。東京藝術大学大学院修了作品『EDEN』。
【妹】千住真理子・・・ヴァイオリニスト。愛器はストラディバリウス「デュランティ」。
◆團伊玖磨
【祖父】團琢磨・・・三井財閥の総帥。血盟団の菱沼五郎に暗殺された。
【父】團伊能・・・政治家。ブリヂストン自転車工業などの社長を務めた。
【叔父】團勝磨・・・発生生物学者。妻〈團ジーン〉、娘〈團まりな〉も生物学者。
【團伊玖磨】・・・作曲家。エッセイ『パイプのけむり』。
【長男】團名保紀(なおき)・・・美術史家。母はソプラノ歌手〈桑原瑛子〉。
【次男】團紀彦・・・建築家。母はピアニスト〈藤枝和子〉。娘はタレントの〈團遥香〉。
◆北条氏康
【祖父】北条早雲・・・後北条氏の祖。戦国大名の嚆矢。
【父】北条氏綱・・・息子・氏康に遺言状「五箇条の御書置」を遺した。
【北条氏康】・・・上杉謙信、武田信玄と並んで「関東の三雄」といわれる。
【次男】北条氏政・・・飯に汁を2度かけ、父・氏康に嘆かれた逸話で知られる。
【孫】北条氏直・・・後北条氏の第5代当主。(最後)
新たな表記法を考えついた。
ここから先は上記までとは違う書き方でいきます。
左端の【 】内は、見出しの人物からみて何にあたるかを表しています。
左端の《 》や〈 〉内は、そのすぐ上の行の人物からみて何にあたるかを表しています。
(わかりやすくするために、字下げ(インデント)をしています)
階層の順序は、【 】 → 《 》 → 〈 〉 → カッコなし(:)、です。
説明が分かりにくいですかね。
まあ、実際に見たら、血縁関係が分からないということはないと思います。
↓ ↓ ↓
§ 3人以上の血縁
※2人だけの血縁関係は、別のページに掲載します。(2014年4月10日の書き込み)
「日本の一族」と「外国の一族」に分けていますが、一族の中に日本人と外国人の両方が入っている場合もあります。
◆日本の一族
末広鉄腸
政治小説『雪中梅』の著者。
【次男】末広恭二(きょうじ)・・・船舶工学者。東京大学地震研究所の初代所長。
《長男》末広恭雄・・・水産学者、作曲家。“お魚博士”。東京大学学生歌『足音を高めよ』の作曲者。
〈長女〉末広陽子・・・ノンフィクション作家。夫は作曲家・音楽評論家の助川敏弥(すけがわとしや)。
巌本善治(いわもとよしはる)
『女学雑誌』編集人。1930年『海舟座談』を出版。
【妻】若松賤子(しずこ)・・・バーネットの『小公子』を初めて日本語に翻訳。
【孫】巖本真理・・・ヴァイオリニスト。小野アンナに師事した。
フランシス・フクヤマ
政治学者。『歴史の終わり』。
【祖父】河田嗣郎(かわたしろう)・・・経済学者。大阪商科大学(現・大阪市立大学)初代学長。
《孫》河田悌一(ていいち)・・・中国哲学研究者。関西大学学長を務めた。
岸朝子
1968年から雑誌『栄養と料理』の編集長を10年間務めた。『料理の鉄人』に審査員としてレギュラー出演した。
【父】宮城新昌(しんしょう)・・・垂下式蠣養殖法を考案。“日本の牡蠣王”。
【兄】宮城昌康・・・競馬評論家。「AB-XY方式」という馬券攻略法を考案。
《妻》若松和子・・・大映所属の映画女優。
《娘の夫》中舘英二(なかだてえいじ)・・・ヒシアマゾンの主戦騎手。
【姉】尚道子(しょうみちこ)・・・料理研究家。「たこさんウィンナー」を考案。
《夫》尚明(しょうあきら)・・・日本住宅公団副総裁を務めた。日本におけるダイニングキッチンの考案者。
大坪砂男(おおつぼすなお)
本名、和田六郎。筆名はE・T・A・ホフマンの小説『砂男』(すなおとこ)に由来する。『天狗』『私刑(リンチ)』。
【父】和田維四郎(つなしろう)・・・鉱物学者。1882年、地質調査所の初代所長に就任。『日本鉱物誌』『嵯峨本考』『訪書余録』。
【息子】和田周・・・俳優、声優。1980年、妻《瀬畑(せばた)奈津子》と共に演劇組織「夜の樹」を結成。
【孫】虚淵玄(うろぶち・げん)・・・脚本家、小説家。『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本などを担当。
三島通庸(みちつね)
初代山形県令。第5代福島県令。第3代栃木県令。“土木県令”“鬼県令”。第5代警視総監。二女【峰子】の夫は【牧野伸顕】。
【長男】三島彌太郎・・・第8代日本銀行総裁。最初の妻は《大山巌》の娘《信子》。徳富蘆花の小説『不如帰』に登場する川島武夫のモデル。
《長男》三島通陽(みちはる)・・・小説家、劇作家。ボーイスカウト日本連盟第4代総長。妹〈梅子〉の夫は〈土方与志〉。
【三男】三島弥彦・・・陸上競技選手。金栗四三と共に日本初のオリンピック代表選手としてストックホルムオリンピックに参加。
中川小十郎(こじゅうろう)
立命館大学初代総長。
【叔父】中川謙二郎・・・東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)校長。仙台高等工業学校初代校長。
【息子】流政之(ながれまさゆき)・・・彫刻家、作庭家。ニューヨーク世界貿易センターに巨大な彫刻『雲の砦』をつくった。
手島右卿(てしまゆうけい)
本名・南海巍(なみき)。書家。「象書」(しょうしょ)を創始。日本書道専門学校初代校長。
【息子】岡田晃弥(こうや)・・・光央(こうおう)、聖眞(せいしん)、八坂東明(やさかとうめい)という別名がある。本名は手島泰六(たいろく)。崇教真光(すうきょうまひかり)の三代教え主。二代教え主《岡田恵珠(けいしゅ)》の養子。
【孫】岡野雅行・・・元サッカー選手。“野人”。「1998 FIFAワールドカップ・アジア予選」のアジア第3代表決定戦(イラン代表戦)で決勝ゴールを決め、日本代表をワールドカップ初出場に導いた。
德川家達(いえさと)
田安徳川家7代当主。徳川宗家16代当主。
【長男】德川家正・・・徳川宗家第17代当主。
《養子》德川恒孝(つねなり)・・・徳川宗家第18代当主。父は銀行家の〈松平一郎〉。
芥川龍之介
1892年、牛乳屋を営む父【新原敏三】、母【フク】の長男として生まれた。
【妻】芥川文(ふみ)・・・父は海軍軍人《塚本善五郎(ぜんごろう)》。
【長男】芥川比呂志・・・俳優、演出家。「比呂志」の由来は、菊池寛の「寛」。
【二男】芥川多加志・・・第二次世界大戦で戦死。「多加志」の由来は、小穴隆一(おあなりゅういち)の「隆」。
【三男】芥川也寸志・・・作曲家、指揮者。「也寸志」の由来は、恒藤恭(つねとう・きょう)の「恭」。
三岸好太郎(みぎし・こうたろう)
洋画家。1930年、独立美術協会の結成に参加。『猫』『海と斜光』『オーケストラ』。
【異父兄】子母沢寛・・・本名、梅谷松太郎。小説家。『新選組始末記』『新選組遺聞』『新選組物語』(新選組三部作)、『勝海舟』。
【妻】三岸節子・・・洋画家。岡田三郎助に師事。『自画像』『くちなし』『さいたさいたさくらがさいた』。
◆外国の一族
フレデリック・ウィリアム・ハーシェル
1781年、天王星を発見。赤外線放射の発見者としても知られる。
【妹】カロライン・ルクリーシア・ハーシェル・・・天文学者。ハーシェル・リゴレー彗星の発見者。
【息子】ジョン・ハーシェル・・・天文学者、数学者。著書『天文学概要』で、日数や時間の計算にユリウス通日(紀元前4713年1月1日の正午からの日数)を利用する方法を考案。
龝吉敏子(あきよしとしこ)
ジャズ・ピアニスト、作曲家、編曲家。著書に『ジャズと生きる』などがある。
【夫】ルー・タバキン・・・ジャズ・フルート、テナーサックス奏者。
【娘】Monday満ちる・・・シンガーソングライター。2006年、母との連名によるシングル『HOPE 希望』を発表。父はアルト・サックス奏者《チャーリー・マリアーノ[米]》。
《夫》アレックス・シピアギン・・・ジャズ・トランペッター。