テレビをあまり観ない人が増えてきたと言われだして、もう随分年月が経ちます。
テレビを全く観ないという人も珍しくなくなってきました。
当然です。パソコンやスマホが普及してきているのに、1日の時間は24時間のまんまなんだから。
だから視聴率を上げるのが難しいのは仕方のないことです。
でも、視聴率が上がらないのは、狙うターゲットを間違えているというのもあると思います。
若者がテレビを観なくなったと言われだして久しいうえに、少子高齢化で若者の人口が少ないのですから、視聴率をアップさせたいんだったら、中高年・老人向けにシフトしなきゃだめですよ。(人口ピラミッドを見よ)
テレビのつらいところは、若者のテレビ離れに対して、「若者よ、もっとテレビを観なさい」「テレビを観ない人間はダメになる」と大っぴらに言えないことですな。後者なんか特に。
そのへんが、「若者の読書離れ」「若者の海外旅行離れ」などと違うところです。
読書は人間にとって大切な行為であるという市民権を得ています。
読書は有害であるなどと言おうものなら変な人だと思われてしまうでしょう。
ですから、本を読まない若者に対して、「もっと本を読まなきゃダメだ」「本を読まないとはけしからん」と言いやすいのです。
テレビになるとそうはいかない。
テレビを長時間観ることは良い事だとされていません。
「若者のナントカ離れ」にもいろいろありますが、その多くは「離れ」は良くないというニュアンスがあります。
「テレビ離れ」は、ナントカ離れの中では数少ない、その方がいいじゃん、と思えることです。
「若者のテレビ離れ」を由々しき事態だと考えているのはテレビ業界の人たちだけです。
「読書離れ」等とは同列には論じられないのです。
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