クイズ王の部屋

9―3÷1/3+1

【ニュース】9―3÷1/3+1=? 新入社員の正答率4割(※リンク切れ)

たまに見かける、若者の学力が低下しているというニュースに、ある計算テストを受けさせてみたら、これこれこういう問題で正答率がこんなに低かった、というのがある。
何年にもわたって繰り返し出てくるそれらのニュースを見てきて、ある共通点があることに気が付いた。
それは、記事に出てくる計算問題のほとんどが、四則計算(足し算・引き算・掛け算・割り算)の問題であるということだ。
そして、掛け算・割り算の部分を足し算・引き算の部分より先に計算しなければいけないのにそれをしていないために不正解になった解答者が多く、これは由々しきことだみたいなことが大概の記事に書かれている。

上記のニュースで、正答率が低かったといって取り上げられている計算問題は、

9―3÷1/3+1=?

であるのだが、出題時の表記はこれと同じだったのだろうか?
制約のあるパソコン画面では、分数を表記するときに、手書きの分数のように分母と分子を縦に並べられないので、斜めの線(スラッシュ)を使って「分子/分母」というふうにするのが普通だ。そのような表記では分数であることが分かりにくくなるから、正答率が低くなってしまうはずだ。

上記の「1/3」の部分が、実際に新入社員に出題された時にどう表記されていたのか知りたいものだ。
普通の縦長の分数表記だったのに正答率が低かったとしたら、学力が低いと言えるだろうが、ニュース記事にあるような表記ならミスをさそっていると言われても仕方ない。

リンクしたニュースの記事では「「9―3÷1/3+1」(1/3は、3分の1)の答えは?」となっているから、計算間違いはしにくくなっているが、同じニュースを取り上げたネット上の記事をいくつか見てみたら、「(1/3は、3分の1)」の部分がないものが多かった。意図的に省略しているのかな?

「9―3÷1/3+1」を正しく計算して欲しいなら「1/3」の部分はカッコで囲むべきだよ。
まあ、でも、「÷」と「/」の両方があるんだから、「/」は分数の線だって気づかなきゃいけないと言われたら、たしかにそれはそうだよね。

ところで、記事に書かれている大手自動車部品メーカーの新入社員が受けたテストの問題は全部で何問くらいあったんだろう? 制限時間はどれくらいだったんだろう?
テストの時間の長さによっても正答率はちがってくるんだから、そのへんのことも知りたいものだ。

それはそうと、記事の大手自動車部品メーカーでは、普段の仕事で「9―3÷1/3+1」みたいな四則計算をする場面があるのかな?
実社会でそういう計算をしなければいけない人は滅多にいないと思うよ。
銀行員とか税務署の人とか、普段数字を扱う仕事をしている人でも、「9―3÷1/3+1」のような数式に出くわすことはないんじゃないかなあ。よく知らんけど。

よくよく考えたら、一般社会では長ったらしい四則計算が出来る必要なんか全くないね。


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