こないだ、『現代用語の基礎知識』による「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されて、いろいろ物議を醸しましたが、12月1日に「2015年 Google検索による流行語ランキング」が発表されました。
大賞は「マイナンバー」でした。
10位までのランキングは以下の通りです。
- マイナンバー
- ラッスンゴレライ
- エンブレム
- ドローン
- 北陸新幹線
- あったかいんだから
- 大阪都構想
- 火花
- おにぎらず
- モラハラ
このランキングは、2015年1月1日から11月30日までの検索ワードをもとに集計したものだそうです。
12月の分は集計しないんですね。
ユーキャン新語・流行語大賞の方は、大賞の一つになった「トリプルスリー」について、プロ野球に興味のない層だけでなく、プロ野球好きの人たちからも「おかしいんじゃないか」との声があがっていました。「トリプルスリー」という単語を口に出して言っている人を殆ど見たことがないというのがその言い分です。
巷ではグーグルの結果のほうが「納得」というのが一致した意見のようですが、流行語を「みんなが口に出して言う語」とするならば、検索される言葉を流行語とするのはちょっとズレてるのではないでしょうか。
トリプルスリーが流行語ではないというのなら、上記のグーグルのトップ10のいくつかも、流行語とは呼びにくいでしょう。
まあ、どうでもいいですけど。
ところで、以前の投稿で私は、新語流行語大賞はその年の後半に流行った言葉の方が印象に残りやすいので、年のはじめ頃にだけ流行った言葉は不利なのではないかというようなことを書きました。
グーグルの流行語ランキングはそれがないですから、その点では公平ですね。
しかしですね、グーグルの方も、それはそれで、検索語によって有利不利はあります。というのはですね、“新語流行語大賞”と逆ですが、検索によるランキングでは、その年の後半にだけ流行った言葉は不利ということです。例えば、1月から存在する言葉と10月に生まれた言葉とでは、検索される期間が違い過ぎます。来年があるじゃないかといいましても、来年の中頃には尻すぼみになるかもしれませんし。そういえば、「2015年 Google検索による流行語ランキング」の調査期間は2015年1月1日から11月30日までなんですよね。12月はナシ。後半にだけ流行った言葉は、ますます不利です。
というわけで、“その年の流行語大賞”なるものは、その言葉が生まれた時期に左右されるということです。
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