通常、数十問を1セットとして行われる早押しクイズ。
クイズ界では、難易度がバラバラ過ぎるのはよくないこととされている。
オープン大会やサークルの例会の準決勝・決勝など、特に、難しめの問題が集まっているラウンドで、たまにひょっこり易しい問題が出たりすると、「えーっ!」と言われたりする。
「そんな簡単なのが出るとは思わなかったから押さなかったのにぃ」というのが、「えーっ!」と言った人の心の叫び(というか、実際に言う人もいるけど)である。
しかし、よくよく考えてみると、その突如出題された簡単な問題は、本当に簡単と言い切れるのだろうか。
実際のところ、クイズ界で頻出だから、あるいは、有名なクイズ本に載っているからという理由だけで簡単ということになっているネタも多いのではないだろうか。
クイズ界の常識を取っ払って、そのジャンルにおける一般的な難易度で判断すれば、「えーっ!」と言われた問題だって、充分難しい場合もあるのだ。
とはいうもののクイズ界は過去問の蓄積がモノをいう世界だから、早押しクイズで難問と銘打って出題する場合、その問題がたとえ一般社会(学問の世界も含む)では難易度が高いネタでも、クイズ界においてベタ(定番)であるなら、なんであんなところで簡単な問題を出すんだ、と批判されかねない。
「ベタかどうかなんか知らん!」と自分基準で難問ばかり揃えて難易度にバラつきはない、と自信があったとしても、そこに「一般社会では難ネタだがクイズ界ではベタ」である問題が多く交ざっていると、「クイズの実力がない奴」と思われてしまうのである。
クイズ界で、「難易度にバラつきがあるのはよくない」といった場合、それは「見たことないような新作問題群の中にいきなりベタ問題が出てきてはいけない」ということを意味しているのである。
余談。
難問が続いた後、突如易問が出題されても、完璧な知識があれば押せます。「いいのかな?」状態になるのは、その問題に関する知識があやふやであるということ。まあ、自信を持って押せるようになるまで知識を固めるのは大変ですけど。
難易度が一定の早押しラウンドの場合、あやふやな知識でもある程度の自信を持って押せる場合があります。「~のどれかが正解なんだけど・・・、そうだ、このラウンドはこの難易度だから正解はこれだ」みたいな感じで。
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