早押しクイズの問題文は詩や歌ではない。美しい問題文にしようと考え過ぎないほうがいい。解答者をミスリードしないようにすることと、内容を正確にすること、あとは文法がおかしくならないようにすること、これらを重視しておけばいい。その結果できあがった問題文が早押し特有の様式美をそなえていることも多いのだ。
ほんの少しの例外を除いて、早押しの問題文は「~は誰(でしょう)?」「~は何(でしょう)?」などのように、「?」で終わるように作らなければならない。答えの単語は、文の真ん中あたりにあったほうが文としてはしっくりくる場合も多々あるが、そのままではクイズにならないので、強引にでも疑問文の形になるようにしなければならない。これに案外手間取ることがある。
昔、クイズ関係のコラム等で「百科事典の丸写し」という批判を何度か目にしたことがあったが、丸写しでは問題文にはならない。たとえ百科事典のみから問題を作るにしても、早押し用の問題文を完成させるには熟練の技術がいるのだ。
一見、丸写しのように見えても、それは創作なのである。
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