昔、『カルトQ』というマニアックなクイズ番組がありました。
毎回、特定のジャンルのみから出題されていました。
サブカル的なテーマで行われることが多く、回によっては正解が分かる問題が全然ない時もありました。
それでいいのです。
難問を次々に答えていく解答者たちを「すごいなあ」と眺めるのが、この番組の視聴のしかたなのです。
『カルトQ』を見れば気がつくことですが、クイズ番組は、見ている人が答えられないような難問ばかりでも成り立つということです。
「番組をご覧の皆さんもご一緒にお考えください」というタイプのクイズ番組もいいですが、それ以外に、クイズの達人たちによるバトルを観戦する番組があってもいいのです。
クイズ番組というと、「問題を聴く → 答えを考える → 正解を聴いて納得」という流れで視聴するものだという固定観念がありますが、問題を解こうとしないで、ただただ問題と答えを聴くだけという番組の見方もアリだと思います。
例えば、
「東ティモールの首都はどこ?」「答えは、ディリ」は、
「東ティモールの首都はディリである」という一文を聴くのと同様だと考えればいいのです。
視聴者がこのように考えてくれればテレビのクイズ番組も難問を出題しやすくなると思います。そうでなければ、今の常識では「最強のクイズ王決定戦」みたいなコンセプトの番組を作るのは無理ですね。
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