今月(2014年5月)28日、日本精神神経学会は、精神疾患の病名を変更すると発表しました。
米国精神医学会が作る精神疾患の診断基準「DSM」が、昨年5月に旧版の「DSM-4」から新たに「DSM-5」に改定されたことから、病名や用語の和訳を新しくすることになったそうです。
例えば、読み書きが困難な子供の「学習障害」は「学習症」にというように、旧名称に多く見られた「障害」の部分が、新名称では主に「症」などに置き換わっています。
「~障害」のお子さんの親がショックを受けたりしないように、あるいは、差別意識が生まれないように配慮したことによる名称変更とのことです。
確かに「障害」はインパクト大かもしれません。
例外もありまして、「アルコール依存」は「アルコール使用障害」になりました。
「依存」より「使用障害」の方がまだマイルドだということでしょうか。それとも、英語の名称の日本語訳からそうなったのでしょうか。調べていないので分かりません。
では、
今回の精神疾患の病名変更に関するクイズ。
【36】「アスペルガー障害」と「自閉性障害」は何という名称に統一されたでしょう?
答え:自閉スペクトラム症
答えを兼ねて、
名称変更例をいくつか紹介。
パニック障害 → パニック症
性同一性障害 → 性別違和
神経性無食欲症(拒食症) → 神経性やせ症
注意欠如・多動性障害 → 注意欠如・多動症
アスペルガー障害/自閉性障害 → 自閉スペクトラム症
※自閉スペクトラム症の以前の名称は自閉症スペクトラム障害です。
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