昨日に引き続いて新語・流行語大賞。
今年(2013年)の流行語大賞は、年間大賞に4つもの言葉が選ばれたということで、「なんで1つに決めないんだ」などという否定的な意見も目立ちますが、たった1つに決めてしまったら、それはそれで非難されたでしょう。
「お・も・て・な・し」はネット上では不人気ですが、それ以外の、例えば「じぇじぇじぇ」が選ばれなかったとしたらおかしいでしょう。
選ばれるべき言葉が複数生まれる年は珍しくありません。そのような年の流行語を無理矢理1つに絞るのは、世相を的確に表さないことになってしまいます。
現に、年間大賞に3語が選ばれた年もいくつかあります。
よくよく考えてみると、大賞が1つでなければならない理由なんてありません。
スポーツなどの競技では、ある大会の優勝者が複数になってしまうと興ざめになるかもしれませんが、流行語の大賞が複数あることの何がいけないのでしょう。
むしろ、複数の有力候補がある年に、たった1つだけを大賞に選ぶのはよくないです。
といいますのは、本やネット上で、過去数十年の新語・流行語大賞を列挙した一覧表が載っているのを見る機会があろうかと思いますが、そういうページには通常、年間大賞しか載りません。大賞にはなれなかったトップテンや候補どまりの語は載らないのが普通です。
もし、大賞は1年に1語だけしか選ばれないという決まりがあったとしますと、一覧表から重要な流行語が漏れてしまいます。
流行語の年間大賞は1語でなくていいのです。
場合によっては0語(該当語なし)でもいいです。
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