大相撲が他の勝負事と比べて八百長が生まれやすい理由の一つに、「横綱」「大関」といった「肩書き」があることが挙げられる。
テニス、レスリング、将棋などなど、どんな世界にも最強クラスの人もいれば優勝することはまあないだろうという人もいる。でも、優勝候補になるような強い人でも「横綱」みたいな称号を背負ってはいないので、スランプになって負けが込んだとしても、ふがいないなどと批判されることは力士よりははるかに少ない。
大相撲だと、いったん大関、横綱になってしまえば、強くあり続けることが要求される。これはたいへんだ。幕内力士の実力が伯仲していたら勝ち越すだけでもひと苦労なはずなんだから。
千秋楽で7勝7敗の大関の勝率がいいのは、「大関」だからだ。
もしも、横綱、大関、関脇などの階級がなかったとしたら、八百長問題は存在しなかっただろう。
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