クイズ王の部屋

人を嗤うのはよくない。

NHKの『連続クイズ ホールドオン!』を毎回録画してるけど、ごくたまにエラーで録画できていないときがある。一昨日だったかな、その見られなかった回で、かつて『FNS1億2,000万人(1億2,500万人)のクイズ王決定戦!』(以下『FNS』と略)に参加したこともあるKさんが出場していたらしい。

『FNS』は1990年代前半に約半年に一度放送され、Kさんは最後のほうの回では予選を通過し本選に出場していた。
その『FNS』では、歴代の優勝者や活躍した参加者等が出場し「グランドチャンピオン」を決めるという番組も放送され、会場には「予選の筆記クイズに何度も挑戦したが一回も予選通過を果たせなかった人たちの席」というのが設けられていて、番組内でネタにされていた。
その席に座っていたKさんはマイクを向けられ、「参加者(すなわち予選を通過してきた人)が案外、基本と思えるような問題を答えられていない」といったようなことを受け答えしていた。予選を通らない自分でも知っていることを「クイズ王」の称号を得るような人が知らない様子を目の当たりにすればそう言いたくなるのも無理はない。まあクイズではよくあることだけど。最強のクイズ王が知らないことをそこらへんを歩いているごく普通の人が知っていることだって珍しくないからね。
番組の途中で、Kさんのいる予選不通過組の中から1人だけそのグランドチャンピオン大会に出場することができると発表された。選出方法は、4択クイズを出題していき、不正解は即失格で、最後の1人になるまで正解し続ければ出場できるというものだった。
その結果、何問目かで全員不正解になってしまったため、Kさんたちの席からは誰も出場することができなかった。

ここからが本題。予選不通過組が全滅した時、会場が笑いに包まれていましたが、あれは失礼でしょう。参加者である「クイズ王」組の人たちまで笑っているのを見て、「ちょっとクイズが強いからっていい気になるなよ」と思いましたもん。筆記予選に通らない人だって努力しているんですよ。
あと、「クイズ王」組の中には「ちびっこクイズ王」枠から参加していた子供達もいたけど、彼らは子供の中ではトップクラスでも一般参加者すべての中に入ったら、予選不通過組より実力は劣っているでしょうに。

選出方法として使用された4択クイズが間違えてはいけないような基本問題だったらまだ納得できるけど、出題された「自衛隊の行進の歩幅 →【答】75センチメートル」とか、クイズ王組の中でも知っている人は少なかったと思うよ。それに、最後の問題になった関西国際空港のターミナルビルを設計した建築家を問う4択も、選択肢はピアノ、フルート、バイオリン?、ドラム?(全然覚えてない)、・・・、で答えはピアノだったんだけど、当時レンゾ・ピアノはあまり知られていなかったから、間違えてしまう(全員「フルート」の札を上げた)のも仕方ないんじゃないかい。


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