今月(2014年4月)15日、ロッテの涌井秀章が西武戦で勝利投手となり、日本プロ野球史上13人目となる全球団勝利を達成しました。
涌井投手はセ・リーグの球団には所属したことがありません。1つのリーグのみに所属での達成は史上初です。
翌日の16日にはソフトバンクの寺原隼人が楽天戦で勝利投手となり、涌井に続く14人目の全球団勝利を達成しました。
2日連続でこのような記録が出るとは驚きです。
2005年にセ・パ交流戦が始まってからは、以前ほど珍しい記録ではなくなりましたが、それでも達成しにくい記録であることには変わりはないでしょう。
寺原の記録は、2004年限りで消滅した近鉄を含めた13球団からの勝利であり、これは、工藤公康、杉内俊哉に次いで3人目となります。
他の11人は12球団からの勝利です。
13球団勝利を達成した3人は全員ソフトバンク(ダイエー)に所属したことがある投手です。現在ソフトバンクにいる帆足和幸投手も、あと1球団、西武に勝ちさえすれば13球団勝利になりますので、そうしますと、ソフトバンク(ダイエー)所属経験者から4人の13球団(全球団)勝利達成者が生まれることになります。
近鉄が消滅してから随分経ちますし、13球団勝利はそのうち出てこなくなるでしょうね。
古い時代ですと、15球団から勝利を記録した投手が2人います。緒方俊明とヴィクトル・スタルヒンです。ただし、全球団勝利ではありません。
あと1球団を残すのみで達成できなかった投手もやっぱりいます。渡辺秀武、江夏豊、宮本幸信がそうです。
ただし、江夏は全球団からのセーブを達成しています。
他に全球団セーブを達成しているのはマーク・クルーンだけです。
▼全球団勝利達成者
- 野村収
- 古賀正明
- 武田一浩
- 門倉健
- 吉井理人
- 工藤公康
- 久保康友
- 藤井秀悟
- 石井一久
- 杉内俊哉
- セス・グライシンガー
- 木佐貫洋
- 涌井秀章
- 寺原隼人
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